シャープ、有機ELディスプレイのパイロットラインに574億円を投資
2016年10月5日
シャープ(大阪府堺市)は9月30日、鴻海精密工業グループからの出資完了を受けて、有機ELディスプレイのパイロットライン構築に向け、総額約574億円の設備投資を行うと発表した。
同設備は主に、本格的な量産に向けた生産ノウハウの蓄積や歩留り向上等の生産技術の開発を行う。また、小規模な生産も行い、顧客に対し製品を出荷する。
三重県多気郡多気町の三重事業所及び大阪府堺市堺区の堺事業所で、有機ELディスプレイに係るバックプレーン工程(基板にTFT回路等を薄膜形成する工程)、有機EL工程(バックプレーンに有機EL材料を蒸着する工程)、実装工程(駆動用ICなど周辺部品を搭載する工程)の設備を導入するため、約574億円を投資する。
稼働時期は2018年4-6月を予定する。
■ 設備投資概要
所在地:三重県多気郡多気町五佐奈1177番地の1(三重事業所)
:大阪府堺市堺区匠町1番地(堺事業所)
投資額:約574億円
導入設備:バックプレーン工程設備
:有機EL工程設備
:実装工程設備
稼働予定:2018年4-6月