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三菱電機、兵庫県尼崎市にHVDC検証棟を建設

2016年10月14日

 三菱電機(東京都千代田区)は12日、自励式直流送電システム事業に参入し、兵庫県尼崎市の系統変電システム製作所内に製品検証を行うHVDC検証棟を建設すると発表した。

 HVDCとはHigh Voltage Direct Currentの略称で高電圧直流、電力分野ではDC1500V超をHVDCと呼んでいる。

 施設は、個々のシステム要件に最適な制御機能やハードウェア構成の採用により、運用時の安定運転、落雷等による交流送電系統事故発生時の運転継続を実現する。高速応答の保護機能搭載により、直流事故発生時に過電流による設備機器の損傷の防止を図る。

 また、高耐圧・大電流パワー半導体モジュール(HVIGBT)の採用により変換装置のモジュール数を削減し、電力変換所の小型化と低コスト化を実現。パワー半導体モジュールを2列・並列構成とし、モジュール数を柔軟に構成することで幅広い送電容量帯に対応する。

 建屋面積は約1,250㎡、延床面積は約1,700㎡、鉄骨造 一部地上2階建で2018年上期の稼働開始を予定する。

■ HVDC検証棟概要

所在地:兵庫県尼崎市塚口本町八丁目1-1
建屋面積:約1,250㎡
延床面積:約1,700㎡
構造:鉄骨造 一部地上2階建
検証設備仕様:設備容量50MW,BTB構成
主要設備:変換装置、制御・保護装置、受電設備ほか
稼働開始予定:2018年上期

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