日立金属、180億円で熊谷磁材工場内に新生産ライン
2016年10月14日
日立金属(東京都港区)は13日、熊谷磁材工場にネオジム磁石とフェライト磁石の新生産ラインを導入すると発表した。
投資額は約180億円で、ハイブリッド自動車、電気自動車の駆動モータや各種電装モータの需要に対応。2018年度内の設備稼働を予定する。
近年、環境意識の高まりを背景として、自動車関連市場をはじめ、産業インフラ関連市場やエレクトロニクス関連市場などにおいて、モータの小型・軽量化や高効率化の要求が強くなっている。
同社製ネオジム磁石「NEOMAX」やフェライト磁石「NMF」はモータの小型化などを通じて環境性能の向上に貢献している。環境性能に対する要求は今後も高まると予想され、ネオジム磁石やフェライト磁石の需要拡大が見込まれている。
今回、熊谷磁材工場に新建屋を建設し、ネオジム磁石とフェライト磁石の新生産ラインを導入する。生産ラインでは、新しい生産技術やIoTを採用する。同時に、山崎地区(大阪府三島郡)にある磁性材料研究所を熊谷地区へ移転することで、工場と一体となって顧客ニーズをとらえる。
これらの施策により、熊谷磁材工場をネオジム磁石事業とフェライト磁石事業の統括機能を集約したマザー工場と位置付ける。加えて、磁性材料カンパニーの情報部品事業も熊谷工場へ集約する計画。
■ 新工場概要
所在地:埼玉県熊谷市三ヶ尻(熊谷磁材工場)
投資額:約180億円
生産品目:ネオジム磁石「NEOMAX」、フェライト磁石「NMF」
稼働開始予定:2018年度内