キユーピー（東京都渋谷区）は21日、兵庫県神戸市に新設した「キユーピー神戸工場」を10月19日に操業を開始したと発表した。

　キユーピーが国内に工場を新設するのは10年ぶり、マヨネーズの主力工場としては45年ぶりとなる。

　神戸工場の主な製造品目は、「キユーピー マヨネーズ」「キユーピーハーフ」「キユーピー 深煎りごまドレッシング」など、家庭用調味料の基幹商品、および業務用のマヨネーズ・ドレッシング。今回、家庭用マヨネーズのうち一部の製造ラインを稼働した。

　今後、その他のマヨネーズおよびドレッシング製造ラインを順次稼働する。完全に稼働するのは2017年4月を予定している。

　新工場はグループのモデル工場と位置付け、環境に配慮した省エネ設計、最新技術の導入による効率化・高品質化を実現する。

　また、マヨネーズの充填ラインでは、従来設備と比較して約2倍のスピードアップを図ることで、受注状況に応じたタイムリーな生産が可能となり、災害等で他工場の生産が滞った場合に、神戸工場から全国に向けてマヨネーズの供給が可能となる。

　神戸工場の調味料生産量は、キユーピーグループの全調味料生産量の約3割を占める予定。東日本のマザー工場である五霞工場(茨城)に対して、西日本のマザー工場として主力商品の製造を担う。