大王製紙、川之江工場に新生産設備/埼玉県に家庭紙加工工場を新設
2016年10月26日
大王製紙(愛媛県四国中央市、東京都千代田区)は25日、2016年5月27日に公表した川之江工場増設計画に30億円追加し、計240億円を投資すると発表した。加えて埼玉県行田市に最新鋭の家庭紙生産工場を新設する。
設置場所は、現在休止中の川之江工場と埼玉県行田市(製品加工工場)とし、月産能力は約4,500トン、投資額は約240億円、稼動時期は2018年10月を計画する。
当初計画の約210億円から増額となった理由は、さらなる高付加価値品の生産体制強化と首都圏への加工工場新設を計画したことによるもの。
川之江工場は、世界最大級の純臨海工場である三島工場に隣接しており、三島工場から供給されるコスト競争力の高いパルプ・エネルギーを使用する。また、最も需要の多い首都圏については行田市に製品加工工場を新設し、クイックデリバリー体制を構築する。
同社は、ローションティシューや消臭プラストイレット等、高付加価値品の需要の伸長に対応して増産してきたが、今後さらに需要が拡大し多様化する市場及び顧客のニーズに対応できる体制とする。
■ 新設備概要
所在地:愛媛県四国中央市川之江町310番地(川之江工場)
:埼玉県行田市内(製品加工工場)
投資額:約240億円
生産品種:ティシュー、トイレットロール、キッチンペーパー等
生産能力:約4,500トン/月
営業運転開始:2018年10月