信越化学工業、直江津工場内に23億円で新工場
2016年10月28日
総合化学メーカーの信越化学工業(東京都千代田区)は27日、直江津工場敷地内に新工場を建設し、埼玉県東松山市のテクニカルセンターを拡張すると発表した。
今回、少量多品種生産に対応した機能性シランの工場を建設する。投資金額は23億円で、2018年3月の完成を予定。同社は自動車、電気・電子材料などに使用される樹脂改質用シランや、接着力の更なる強化を実現するシランカップリング剤など、高特性・高機能な製品群を多数持っており、新工場はこれら製品の需要増に対応する。
また、2001年に開設したシリコーンゴムの成形・加工のテクニカルセンター(埼玉県東松山市)を拡張する。テクニカルセンターでは成形機を増やすなど、顧客への説明や実演を充実させ、拡販に結びつけていく。新テクニカルセンターは、2017年7月までに完成する予定。
同社は、シリコーン事業で昨年よりタイと日本国内に合わせて400億円を投じ生産能力を増強しており、タイでは50億円で新たに事業用地を取得した。今回の投資によりシリコーン事業全体で2年間の累計投資額は500億円近くに達する。
■ 新工場概要
所在地:新潟県上越市頸城区西福島28-1(直江津工場)
:埼玉県東松山市大字新郷88-78(テクニカルセンター)
投資額:23億円
生産品目:機能性シラン
完成予定:新工場 2018年3月
:テクニカルセンター 2017年7月