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東亜ディーケーケー、埼玉に医療関連機器の新工場

2016年10月31日

 分析機器などの製造を行う東亜ディーケーケー(東京都新宿区)は28日、医療関連機器の増産を目的として、埼玉県狭山市の狭山テクニカルセンター内に新工場を建設すると発表した。

 同社は、水・大気・ガスの3本柱に次ぐ4本目の柱として、医療関連分野での事業拡大に注力している。28年前に水質測定のセンサ技術を応用した粉末型透析用剤の溶解装置の開発・製造を開始し、同事業を拡大してきた。

 透析治療のニーズは、日本、中国を中心とするアジア地区一円で増加している。今回、大手医療機器メーカーからの生産委託による増産要請を受け、狭山テクニカルセンターの敷地内に新工場の建設を決定した。

 新工場では、粉末型透析用剤溶解装置の生産能力を従来比約2倍の500~600台/年に引き上げる。また、将来の製品開発を視野に、医療機器の生産現場と同水準の設備を完備する。

 環境面では、環境負荷低減技術を取り入れたクリーンルームや太陽光発電システムを導入するなど自然環境に配慮した工場となっている。

■ 新工場概要

所在地:埼玉県狭山市北入曽613(狭山テクニカルセンター 敷地内)
投資額:約12億円
延床面積:3,300㎡
構造:鉄筋コンクリート地上4階建て
主な用途:生産ライン、試験評価設備、倉庫
主な生産品目:人工腎臓用粉末型透析用剤溶解装置、臨床医療用製品
環境・省エネ対策:環境負荷低減技術を取り入れたクリーンルームや太陽光発電システムを導入
着工予定:2017年1月
竣工予定:2017年9月
稼働予定:2017年10月

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