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昭和電工、栃木の小山工場で生産ライン増設

2016年11月1日

 昭和電工は10月29日、子会社でアルミ缶を製造する昭和アルミニウム缶(東京都品川区)が栃木県の小山工場に生産ラインを新設すると発表した。

 国内の飲料用アルミ缶市場は、毎年200億缶前後で安定的に推移しているが、消費者の嗜好の多様化や購買形態の変化から、製品数は増加傾向にあり、飲料缶メーカーでは多種の製品を小ロットで生産するニーズが高まっている。

 加えて、キャンペーン缶などの限定商品を中心に、写真やグラデーションを多用し高級感を訴求したデザインが増えており、印刷によるデザインの忠実な再現が求められている。

 今回、同社が開発した印刷技術は、少量多品種印刷に対応するインクジェット方式でありながら、グラビア印刷と同等の600dpiの高精細印刷を実現し、写真やグラデーションなど階調のあるデザインの再現性を向上した。

 同社では本印刷方式による試作生産を開始し、品質に一定の評価が得られたことから、今回の量産化を決定。新印刷方式による生産ラインは、10万缶程度の少量生産を想定したもので、製版・刷版工程が不要なことから、データ入稿から納品までの大幅な期間短縮が可能となる。

■ 増設概要

会社名:昭和アルミニウム缶(株)
所在地:栃木県小山市犬塚1-30-3(小山工場)
生産品目:飲料用アルミ缶
着工予定:2016年11月
量産開始予定:2016年12月

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