アパレル用のタグなど副資材を製造するナクシス（京都府京都市）は1日、ベトナム北部に新工場を設立し、稼働を開始すると発表した。

　新工場では、アパレルタグ、ネーム、ケアラベルの生産のほか全てのアパレル副資材の供給も予定する。

　同社は、アパレル業界の中国からASEAN地域への生産シフトを受け、タイ、インドネシア、ベトナム南部に生産工場を設立し、供給体制を強化してきた。ハナム工場は、2015年に開業したホーチミン近郊のドンナイ工場に続きベトナム内で2拠点目となる。

　ハナム工場からはハノイエリアへ1日のデリバリータイムにて資材の供給が可能。従来のデリバリー経路であったホーチミンエリアからハノイエリアまでは陸路で4日要するため、大幅にリードタイムが短縮される。

　また、受注製品は従来中国等で生産し、それをハノイエリアへデリバリーしており、その際のリードタイムは3週間から1カ月。ハナム工場からハノイエリアへの生産を含めたデリバリータイムは最短8日となり、大幅な納期の短縮が可能になる。

　ベトナム北部におけるアパレル副資材の生産・供給は日本企業では業界初であり、大幅なデリバリータイムの短縮を可能にする。