工場・物流施設を中心とした設備投資情報を配信

女川魚市場買受人協同組合、被災した女川町の製氷・貯氷施設を再整備

2016年11月7日

 共同製氷事業を展開する女川魚市場買受人協同組合(宮城県牡鹿郡)は宮城県牡鹿郡女川町で製氷・貯氷施設の再整備を計画している。

 同社は、東日本大震災により製氷・貯氷施設が全壊しており、女川町の基幹産業である水産業の復興のため、応急的に施設を復旧し生産を再開していたが、塩害の影響により設備に不具合が生じるなど、製氷事業で支障が生じていた。

 今回、女川町内の水産関連施設に氷の安定供給を図ることを目的に、現施設を廃止して、女川魚市場の隣接地に新たな製氷・貯氷施設を整備する事業計画を策定した。

 同事業に関して商工中金は、津波で全壊した製氷・貯氷施設の移転・復旧資金1億6千万円を融資している。

■ 設備投資概要

所在地:宮城県牡鹿郡女川町鷲神223
総投資額:15億円(うち13億円は女川町水産業共同利用施設復旧整備事業費補助金を利用)
竣工予定:2017年3月

◇ 角氷製氷施設概要
延床面積:459.68㎡
構造:鉄骨造平屋建
製氷能力:10t/日
貯氷能力:100t(-10℃)

◇ プレート氷製氷施設
延床面積:1,063.12㎡
構造:鉄骨造(一部、鉄筋コンクリート造)4階建
製氷能力:20t/日
貯氷能力:200t×2基・室

このエントリーをはてなブックマークに追加