三洋化成工業、マレーシアに新工場/高吸水性樹脂の需要拡大に対応、110億円を投資
2015年9月30日
総合化学メーカーの三洋化成工業は29日、子会社であるSDPグローバル株式会社(本社:東京都中央区)が、新会社を設立し、世界的に拡大が予想される高吸水性樹脂(SAP)の需要に対応するため、マレーシアに新工場を建設すると発表した。
アセアン地域で生活水準の向上にともなう子供用紙おむつの普及率上昇により、紙おむつの原料として使用されるSAPが年率10%を超える勢いでの成長が見込まれていることから、今回の決定に至った。
当初生産能力は8万トンを計画、同社グループにおけるSAPの年間生産能力は、現在の日本13万トン、中国23万トン、合計36万トンから、44万トンとなる予定。
新拠点で生産を予定している『サンウェットSG』シリーズは、吸水スピードをコントロールできることから、グローバル展開によって多様化するニーズに合わせた製品を提供できるという。
今後、同社はパートナーである豊田通商の販売・物流網、原料調達・資金調達力により、SAPの販売の拡大を狙う。
■ 新工場概要
所在地:マレーシア・ジョホール州
投資額:約110億円
事業内容:高吸水性樹脂(SAP)の製造
年間生産能力:8万トン
着工開始予定:2016年5月
操業開始予定:2018年第2四半期