JSP、四日市工場を増設/自動車用シートコア材の需要増に対応
2016年11月17日
自動車部品を製造するJSP(東京都千代田区)は16日、三重県四日市にある発泡ポリプロピレン(以下:ピーブロック)の成型工場を増設すると発表した。
同社の主要製品のひとつである「ピーブロック」は、緩衝性、軽量性などを評価されて自動車のバンパーコア材・内装材・リアシートコア材等に幅広く用いられており、現在、鹿沼第二工場(栃木県)、四日市第二工場(三重県)、北九州工場(福岡県)で生産したビーズを、子会社を含む成型メーカーに供給している。
近年では、燃費向上を目的とした自動車軽量化の流れにより、高機能発泡樹脂の自動車部品への採用が拡大しており、「ピーブロック」の需要は年々拡大している。
現在では新たにリアシートコア材に既存素材の代替として採用することで大きく軽量化が実現しており、北米・欧州では相当量の「ピーブロック」を生産・販売してきたが、日本でもリアシートコア材への採用が始まると見込まれ、需要に対応するため成型工場を増設する。
■ 設備投資概要
所在地:三重県四日市市北小松町字扇廣1600(四日市第二工場)
投資額:約18億円
主な生産品目:発泡ポリプロピレン「ピーブロック」
完工予定:2018年12月