山陽特殊製鋼、本社敷地内に新工場/3Dプリンターなどによる市場拡大に対応
2015年10月4日
特殊鋼メーカーの山陽特殊製鋼(本社:兵庫県姫路市)は1日、本社工場内に、第2粉末工場を建設すると発表した。
投資額は約20億円で、2016年10月の完成、2017年上期の稼働開始を予定する。
新工場は、3Dプリンターなどによる金属粉末の市場拡大、電子部品分野を中心に年々高まっている金属粉末の高信頼性、高純度化のニーズに対応するとともに、新市場の開拓に向け、高純度真空溶解ガスアトマイザーを2基導入する。これに伴い、最新鋭のディスクアトマイザーも1基導入し、高融点材料の高真球粉末の製造研究、用途開発を進めていく。
3Dプリンター用金属粉末には、同社の不純物の少ない球状粉末は適しており、今後の拡大が予想される金属粉末の需要増にも対応していく。なお、同社は現在、経済産業省のプロジェクト:次世代3D積層造形技術総合開発機構(TRAFAM)にも参画しているという。
■ 新工場概要
所在地:兵庫県姫路市飾磨区中島3007番地
投資額:約20億円
完成予定:2016年10月
稼働開始予定:2017年上期