凸版印刷、100億円で川口工場内に新棟建設
2016年11月29日
凸版印刷(京都千代田区)は28日、川口工場内に新棟を建設し、2016年12月より稼働を開始すると発表した。
今回、大きく変化する出版市場環境に対応するため、点在していた印刷、製本設備を集約・更新し、川口工場を出版印刷分野の総合製造拠点として再構築した。
新棟は最新鋭のオフセット輪転印刷機の導入により、雑誌、書籍、コミックス、すべての出版物の一貫生産体制を強化し、生産の効率化、短納期対応、小ロット多品種対応が可能となる。
また、既設の無線綴じ製本機に加え、中綴じ製本機・各種加工機を導入。さらに棟内には文庫専用の無線綴じ製本機も設置し、多種多様なニーズに的確に対応する生産体制を構築する。製本工程には落乱丁防止などのため多数の検査機を導入し、万全な製品づくりを目指す。
さらに、工場管理システムにより各設備単位での監視・制御を強化する。工場内セキュリティの向上だけでなく、エネルギー利用状況や生産進行状況、設備稼働状況の見える化を図り、業務の効率化や異常値の早期発見・対応が可能となる。
■ 新棟概要
所在地:埼玉県川口市弥平4-3-1(川口工場)
投資額:約100億円
敷地面積:125,747㎡(既存)
建築面積:8,896㎡
延床面積:17,722㎡
主な生産品目:雑誌、書籍
竣工:2016年10月31日
稼働開始予定:2016年12月