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愛知製鋼、6億円でサーボ式プレスを建設/17年6月の稼働開始

2016年12月2日

 特殊鋼メーカーの愛知製鋼(愛知県東海市)は1日、鍛造技術開発を進めるため、サーボ式プレスの建設に着手すると発表した。

 同社は、材料・工法を組み合わせる「鍛鋼一貫」での開発を従来から進めており、鍛造においては、中空化、取り代低減でのネットシェイプ化による顧客の加工コストの大幅低減、高強度化による部品軽量化などに取り組んでいる。その一環として、今回、革新的な工法開発が可能な鍛造用サーボ式プレスを導入する。


 サーボ式プレスは、従来の熱間鍛造では対応できない複雑な形状に対応できることから、成形荷重の制御による複雑形状部品の開発、プレスの小型化を実現する低荷重鍛造法などが可能となる。

 また成形時の温度、荷重、成形速度等の製造データを記録・活用することで、IoT技術を用いた成形メカニズム解明、最適製造条件の導出ができるようになる。

 プレスの導入により、開発初期段階から顧客と一体になり、小型・軽量・高強度化の鍛造品の開発・生産のスピードアップ実現を図る。

■ 設備投資概要

所在地:愛知県東海市荒尾町(同社実験工場内)
投資額:6億円
建設内容:研究開発用 サーボ式プレス
設備構成:鍛造用 1200T サーボプレス、高周波加熱炉、付帯設備
生産品目:鍛造品(研究開発・試作用)
着工:2016年11月21日
稼働開始予定:2017年6月

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