凸版印刷、100億円で埼玉・深谷工場の設備増強/透明バリアフィルムの製造
2016年12月9日
凸版印刷(東京都千代田区)は8日、透明バリアフィルム「GL BARRIER(ジーエルバリア)」の生産を手がける深谷工場の生産設備を増設すると発表した。
今回、国内外での需要増に対応するため、深谷工場の透明バリアフィルムの生産設備を増強し、生産能力を約2倍に引き上げる。投資額は約100億円で、稼動開始は2018年秋を予定する。
全世界の包装材市場は、フードロス削減や環境保全などの社会課題を背景に、食品の長期保存やビン・缶から軟包装への置き換えを実現する、透明バリアフィルムへのニーズが今後さらに高まると推測されている。
同社は透明バリアフィルムの生産拠点として2009年4月に深谷工場を完成させ、国内外に向け生産を開始。2016年4月には、海外初となる透明バリアフィルムの生産拠点「TOPPAN USA ジョージア工場」が竣工し、日本国内だけでなく、北米や欧州、中南米エリアへの販売を強化している。
今回の設備増強により、日本国内、中国やASEAN地域への供給体制を強化させる。市場拡大が見込まれるレトルトをはじめとする食品や医療医薬、産業資材用途に向けた高機能製品の拡販を進め、透明バリアフィルム関連事業全体で2020年度に約1,300億円の売上を目指す。
■ 設備投資概要
会社名:(株)トッパンパッケージプロダクツ
所在地:埼玉県深谷市本田1158(深谷工場)
投資額:約100億円
生産品目:透明バリアフィルム「GL BARRIER(ジーエルバリア)」
生産能力:現状比約2倍
稼動開始予定:2018年秋