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三井化学、中国でリチウムイオン電池向け電解液の設備増強

2016年12月22日

 三井化学(東京都港区)は21日、台湾プラスチックス社(所在地:台北市 以下:FPC)との折半出資の合弁会社である台塑三井精密化学有限公司(以下:FMAC)でのリチウムイオン電池向け電解液の製造設備を増強すると発表した。

 リチウムイオン電池はノートブックパソコン、スマートフォン、タブレット端末の普及に伴い、市場が拡大してきたが、今後は環境への負荷が小さいプラグインハイブリッド車や電気自動車の普及が見込まれており、中国を中心に市場拡大が期待されている。

 三井化学はFMACに電解液の生産設備を建設し、2016年7月に営業運転を開始していた。今回、更なる市場拡大に備え、生産・供給体制の拡充を図る。

 また、リチウムイオン電池向け電解液は日本国内においても車載用を中心に市場拡大が見込まれており、三井化学は、2016年10月に名古屋工場に5,000トン/年の生産設備を設置し、2017年4月に営業運転を開始する予定をしている。

■ 設備投資概要

会社名:台塑三井精密化学有限公司(Formosa Mitsui Advanced Chemicals Co., Ltd.)
所在地:中国・浙江省寧波市 FPC寧波コンビナート内
事業内容:中国における電解液の製造・販売・研究
生産能力:5,000トン/年(増強前1,500トン/年)
着工:2016年12月
営業運転開始:2017年11月

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