JX金属、倉見工場内に新型仕上げ圧延機を導入/高機能箔製品の需要拡大に対応
2016年12月28日
JX金属(東京都千代田区)は26日、倉見工場に新型仕上げ圧延機と脱脂設備を導入し、高機能箔製品の生産能力を増強すると発表した。
倉見工場で製造する伸銅品を中心とした高機能箔製品は、スマートフォンをはじめとする情報通信機器に多く使用されている。
今後は、製品・部品の一層の小型化と、自動車のスマート化、社会のIoT化により、車載電装品、各種センサー部品等に使用される伸銅品の薄肉化がこれまで以上に進行すると見込まれている。
加えて、使用される部品点数が増加していくことも見込まれ、高機能箔製品の需要は拡大すると考えられている。
今回、倉見工場に仕上げ圧延機1台および脱脂設備1台を導入し、生産能力を増強することにより、高機能箔製品の安定供給を図る。導入する仕上げ圧延機は、チタン銅・コルソン合金・りん青銅等のコネクタ向け箔製品に加え、次世代電池用圧延銅箔、FPC用圧延銅箔等さまざまな品種を製造できる仕様となっている。
■ 設備投資概要
所在地:神奈川県高座郡寒川町倉見3(倉見工場)
仕上げ圧延機
試運転: 2017年度上期
本操業移行:2017年度下期
脱脂設備
試運転:2017年第1四半期
本操業移行:2017年度上期