JX石油開発、米国で世界最大規模のCO2回収プラントが稼働開始
2017年1月11日
JX石油開発(東京都千代田区)は10日、米国テキサス州で開発を進めていた世界最大規模のCO2回収プラントが16年12月29日に稼働開始したと発表した。
今回、米国の大手電力会社NRG Energy, Inc.(以下:NRG社)との合弁事業会社を通じてプラントを建設。CO2回収能力は日量4,776トンであり、燃焼排ガスからCO2 を回収するプラントとしては世界最大となる。
プロジェクトでは、NRG社が米国テキサス州に保有する石炭火力発電所から排出されるCO2を回収し、JX石油開発が同社との50:50の合弁事業会社を通じて25%の権益を保有する油田に圧入する。
同油田の生産量を、現在の日量300バレルから日量12,000バレル(プロジェクト期間平均での見込み)に増加させるとともに、大気中に放出されるCO2を、年間約160万トン削減させることが可能となる。
プロジェクトで用いているCO2-EOR(Enhanced Oil Recovery:石油増進回収)は、地球温暖化の原因となるCO2を地中に圧入・貯留することで、油田の生産性を高める技術であり、石炭火力発電所から排出されるガスを活用して商業化するという。
■ CO2回収プラント概要
所在地:米国・テキサス州ヒューストン
CO2回収能力:日量4,776トン
稼働開始:2016年12月29日