王子製紙、徳島・富岡工場のセルロースナノファイバー実証設備が稼働開始
2017年1月16日
王子ホールディングスは11日、王子製紙の富岡工場内に建設を進めていたセルロースナノファイバー(CNF)実証生産設備の建設工事が2016年12月に完了したと発表した。
設備は同社独自の製法である「リン酸エステル化法」を用いてCNFを年40t生産する。設備の稼働により、2017年1月から本格的なサンプル提供を開始する。
これまで、CNFの製造能力に限界があった為、使用用途やサンプル量を制限していたが、今後はCNFサンプルの供給規模を拡大し、ユーザーニーズに応じた多様なCNFを製造する。
また、2017年4月販売予定のCNF増粘剤「アウロ・ヴィスコ」を含め、その他用途へも幅広く応用展開していくことでCNFの市場活性化を図る。
■ 設備投資概要
所在地:徳島県阿南市豊益町吉田1(富岡工場内)
設備内容:セルロースナノファイバー(CNF)実証生産設備
生産能力:40t/年
建設工事完了:2016年12月
サンプル提供開始:2017年1月