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黒部川電力、新姫川第六発電所を建設

2017年2月17日

 北陸電力グループの黒部川電力(東京都港区)は15日、新潟県糸魚川市の小滝、山之坊地内において、新規の水力発電所である「新姫川第六発電所」を建設すると発表した。

 同社は、1923年に創立され、93年に亘り一貫して水力発電事業に取り組んでいる。現在は、新潟県内に4箇所、長野県内に1箇所、計5箇所の発電所を保有する。

 近年、地球温暖化の防止や国産エネルギーによるエネルギー自給率向上の観点から、再生可能エネルギーとしての水力発電の重要性が高まっていることから、姫川水系における豊富な河川水を有効活用する新規の水力発電所として「新姫川第六発電所」の建設を決定した。

 これまで、建設に係る環境・土木調査を実施していたが、15日に環境影響評価準備書を経済産業省に届出するとともに、糸魚川市および地元地区に建設の申し入れを行った。

 新姫川第六発電所は、既設姫川第六発電所の取水設備を有効活用し、導水路、水槽、水圧管路、余水路、発電所、放水路、放水口を新設する計画で、今後開発が予定されている新規の水路式発電所としては、国内最大級の規模となる。

 運転開始は2022年4月の予定であり、同社としては、新規の水力発電所の建設は1982年1月に運転開始した北小谷発電所(出力10,700kW)以来、40年ぶりとなる。

■ 計画概要

名称:新姫川第六発電所
所在地:新潟県糸魚川市大字小滝字尾巻、大字山之坊字宮沢尻
発電所出力:27,500kW
発電電力量(純増):約8,500万kWh(一般家庭約27,200世帯の年間使用量に相当)
発電方式:水力(水路式)
Co2削減量:約50,000t/年
着工予定:2018年7月
運転開始予定:2022年4月

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