東レ、石川工場でボーイング787向けスリットテープ生産設備が稼働
2017年2月24日
東レ(東京都中央区)は22日、石川工場で炭素繊維樹脂含浸シート「プリプレグ」のスリットテープ生産設備が稼働開始したと発表した。
石川工場で生産を開始したスリットテープは、「プリプレグ」を細幅にスリットしたテープ状の材料で、製造の効率化、歩留まりの改善の観点から適用が拡大している。現在、同社グループでは米国子会社が生産・供給しており、日本国内における787型機向け需要にも輸入で対応していた。
今回、石川工場で生産を開始したスリットテープは初めての国産化で、今後は国内からボーイング787型機の胴体用として川崎重工業に供給する。
今回の稼働により787型機向け材料の安定供給体制を整え、石川工場を生産・開発拠点として強化し、日本・アジア圏内における新規需要開拓を加速させる。
■ 設備投資概要
所在地:石川県能美市北市町リ1(石川工場内)
生産品目:炭素繊維樹脂含浸シート「プリプレグ」のスリットテープ
稼働開始:2017年2月21日