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東レ、メキシコでラージトウ炭素繊維の生産設備増強

2017年2月24日

 東レ(東京都中央区)は22日、米国子会社Zoltek Companies, Inc.(以下:Zoltek)が、メキシコ工場でラージトウ炭素繊維の生産設備増強を決定したと発表した。

 ラージトウ炭素繊維は、風力発電機翼を中心とする産業用途向けとして急速に需要が拡大しており、特に中国、インドを中心としたアジアでは、すでに供給不足になりつつある。

 今回、同社のメキシコ工場(メキシコ合衆国ハリスコ州)の生産能力を年産1万トン強に倍増する計画で、2017年末の生産開始を予定する。

 今回の設備増強は、当面の生産能力不足に対応するものだが、今後は自動車の構造体用途でラージトウ炭素繊維の採用が進むと見込んでいる。設備増強により、ハンガリー、メキシコの両工場をあわせたZoltekの生産能力は現有の年産1万5,000トン強から2万トン強となる。

 Zoltekにおいては引き続きハンガリー工場、メキシコ工場での炭素繊維生産設備増強を進め、安定供給体制を構築していく考え。

■ 設備投資概要

会社名:Zoltek Companies, Inc.
所在地:メキシコ合衆国ハリスコ州
生産品目:ラージトウ炭素繊維
生産能力:年産1万トン強
生産開始予定:2017年末

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