日立金属、鳥取市で軟磁性部材の研究開発機能を増強
2017年3月16日
日立金属は15日、子会社の日立フェライト電子(鳥取県鳥取市)の研究開発機能を増強すると発表した。
投資額は約14億円、県外拠点からの移転者を含む40名を雇用し、2018年3月の稼働開始を予定する。
軟磁性部材は、電気自動車やハイブリッド電気自動車をはじめ、鉄道車両、ネットワーク機器、再生可能エネルギー用のパワーコンディショナーなどで使用されている。主に変圧器やリアクトルといった電力変換器に搭載され電力変換の部材として用いられ、電力変換器の高効率化、小型軽量化に寄与する。
近年、環境意識の高まりを背景として、電気自動車への注目が集まっている。さらなる省エネルギー化、燃費向上を実現するため、電力変換器の高効率化、小型軽量化につながる軟磁性部材のニーズが高まると見込まれる。
今回、市場ニーズに対応するため、大阪府島本町にある日立金属 山崎製造部内の軟磁性部材に関する研究開発機能を日立フェライト電子に移設するとともに、研究開発機能を増強する。軟磁性部材の製造を担う日立フェライト電子に研究機能も集約することで、製造と研究開発が一体となり技術開発を加速させる。
■ 設備投資概要
所在地:鳥取県鳥取市南栄町70番地2(日立フェライト電子株式会社 敷地内)
投資額:約14億円
雇用計画:40名(県外拠点からの移転者を含む)
事業内容:軟磁性部材等の開発及びその生産技術の構築等を目的として研究開発拠点を拡充
稼働予定:2018年3月