東レ、滋賀事業場にスパンボンド開発設備の導入
2017年3月30日
東レ(東京都中央区)は29日、衛生材料向けの素材開発を強化するため、滋賀事業場にスパンボンド(長繊維不織布)の開発設備を導入すると発表した。
今回導入する開発設備を活用して、紙おむつをはじめとする衛生材料用スパンボンドの特品開発と設備生産性の向上に取り組む。
紙おむつ市場は、アジアにおける人口増加や生活様式の高度化を背景として、急速に拡大を続けている。主要素材であるポリプロピレン(PP)スパンボンドの需要は、新興国での乳・幼児用に加え、先進国での高齢者用の需要増も見込まれることから、今後も年率約8%で伸長すると予測されている。
近年、最大の消費地である中国を中心に、消費者の安全志向と高級志向の強まりから高品質・高付加価値品へのニーズが高まっており、その素材に対しても一段の高度化が求められている。
今回、新たに国内で開発設備を導入することにより、日本や海外の重要顧客との連携を一層強化し、性能・コストの両面で顧客の要求に応える高付加価値素材の開発を加速させる。
■ 設備投資概要
所在地:滋賀県大津市園山1-1-1(滋賀事業場内)
導入設備:スパンボンド(長繊維不織布)の開発設備
稼働予定:2017年11月