三菱電機、鎌倉製作所内に「新衛星生産棟」を建設/投資額110億円
2017年4月10日
三菱電機(東京都千代田区)は7日、鎌倉製作所内に人工衛星の組み立てから試験までを行う「新衛星生産棟」を建設すると発表した。
投資額は約110億円。建築面積は約6千6百㎡。延床面積は約1万3千㎡の鉄骨造4階建。2019年7月の竣工、2019年10月の稼働開始を予定している。
今回、人工衛星の並行生産能力を10機から18機に増強することで、今後伸びが見込まれる国内官需衛星と、国内外の通信事業者を顧客とする商用通信衛星の堅調な需要に対応する。
「新衛星生産棟」建設後は、「e-F@ctoryコンセプト」(サプライチェーン・マネジメントおよび開発設計の全業務プロセスを改善し、トータルコストを削減する考え方)を導入して生産効率を向上させ、品質・工期・コストの競争力を強化することで、2021年度に人工衛星を含む宇宙システム事業の売上高1,500億円を目指す。
■ 新衛星生産棟概要
所在地:神奈川県鎌倉市上町屋325番地(鎌倉製作所内)
投資額:約110億円
建築面積:約6,600㎡
延床面積:約13,000㎡
構造:鉄骨造 4階建
主な生産品目:1.人工衛星システム:観測衛星、通信衛星、測位衛星 他
:2.人工衛星搭載機器
並行生産能力:人工衛星18機(既存設備との合計)
主な導入設備:大型スペースチェンバー、大型振動試験設備、電波試験設備 他
環境・省エネ対策:太陽光発電システム、ヒートポンプ式空調システム、LED照明、電力設備監視システム
竣工:2019年7月
稼働予定:2019年10月