三井化学、名古屋工場内の電解液製造設備が稼働開始
2017年4月11日
三井化学(東京都港区)は10日、名古屋工場に建設した電解液製造設備が営業運転を開始したと発表した。
リチウムイオン電池は、ノートブックパソコン、スマートフォン、タブレット端末の普及に伴い、市場が拡大してきたが、今後は中国など東アジアで環境への負荷が小さいハイブリッド車や電気自動車の普及が見込まれており、日本においても車載用を中心に電解液の市場拡大が期待されている。
同社は、リチウムイオン電池向け電解液の市場拡大に対応するため、中国に台湾プラスチックス社との合弁会社である台塑三井精密化学有限公司(以下:FMAC)にて電解液の製造設備を有するほか、国内では生産委託により電解液の事業を展開してきた。
名古屋工場での新設備の営業運転開始を機に、国内での事業拡大を積極的に推進するほか、これまで行ってきた委託生産は順次新設備での生産にシフトする計画。
また、更なる市場拡大に備え、生産・供給体制の拡充を図るため、FMACの電解液製造設備も2017年11月の営業運転を目指している。
■ 設備投資概要
所在地:愛知県名古屋市南区丹後通2-1(名古屋工場内)
導入設備:電解液製造設備
生産能力:5,000トン/年
着工:2016年2月
完工:2016年10月
営業運転開始:2017年4月