神戸製鋼所、高砂製作所内の新設備が完成/拡大する大型ターボ圧縮機市場に参入
2017年4月13日
神戸製鋼所(兵庫県神戸市)は12日、高砂製作所内に建設を進めていた非汎用圧縮機用の大型新試運転設備が竣工し、開所式を行ったと発表した。
非汎用圧縮機は、石油精製・化学プラント、発電所、製鉄所などでプロセスガスの圧送や反応用途に幅広く使用され、プラントの操業において不可欠な機械。
近年、生産量拡大・効率向上を目指したプラントの大型化に伴い、使用される圧縮機もターボ式を中心とした大型機(モータ出力約30~40MW以上)の需要が高まっている。加えて、これまで大型機市場は欧州系2社の寡占状態となっており、第3極の存在が求められていた。
今回、同社は既設20MW試運転設備の約2倍の能力を持つ大型試運転設備を増設。圧縮機の試運転設備としては世界最大級となる40MW可変速モータを使用した試運転が可能となり、大型機市場へ参入する。
現状で、圧縮機事業の売上高は800~900億円規模だが、2020年度には1,300億円規模を目指すとしている。
■ 設備投資概要
所在地:兵庫県高砂市荒井町新浜2-3-1(高砂製作所内)
投資額:約80億円
導入設備:非汎用圧縮機用の大型新試運転設備
着工:2015年2月
竣工:2017年4月