三菱電機、タイでエレベーターの新試験塔が竣工
2017年4月18日
三菱電機は17日、海外市場向け昇降機の製造拠点であるMitsubishi Elevator Asia Co., Ltd.(三菱エレベーターアジア社、以下:AMEC社)の新試験塔が竣工し、6月に稼働を開始すると発表した。
AMEC社は、海外市場向け昇降機の中心的な製造拠点として、海外需要の拡大や地域ごとに異なる市場ニーズに対応するため、2015年10月にR&Dセンターを設立して現地での開発・設計を進め、2016年5月には新工場を稼働し、生産能力を従来の約1.5倍となる2万台へ増強してきた。
近年の建物高層化に対応した中高速機種の試験・評価に対応するため、試験塔の高層化が必要となり、リニューアル需要の増加にも対応した専用機種の拡充のため、試験塔設備の充実化が必要となっていた。新たな試験塔の建設により、開発・評価体制を強化し、現地での製品開発を加速させる。
■ 新試験塔概要
施設名:Kiang Fah(キャンファー:タイ語で"空へ")
所在地:タイ国チョンブリー県アマタナコーン工業団地
建築面積:287㎡
延床面積:3,182㎡
構造:鉄骨造(高さ68.3m、15階建相当)
用途:エレベーター機器の開発・設計・評価試験
稼働予定:2017年6月