神戸製鋼所、米国で自動車サスペンション用アルミ鍛造部品の設備増強
2017年5月1日
神戸製鋼所(兵庫県神戸市)は4日28日、米国の合弁会社であるKobe Aluminum Automotive Product, LLC(神戸製鋼所60% 三井物産25% 豊田通商15% 以下:KAAP)は、北米のアルミ鍛造サスペンションの需要拡大に対応するため、生産設備の増強を決定したと発表した。
アルミ鍛造サスペンションは、軽量化を通じて自動車の燃費向上に貢献し、環境規制への対応に伴う車体軽量化ニーズの高まりからも需要が増加している。また、KAAP社では、稼働当初は日系自動車メーカーからの受注が主体だったが、米国自動車メーカーへも取引を広げており、アルミ鍛造サスペンションの採用車種も更なる拡大が見込まれている。
設備投資額は約53百万米ドル(約58億円)。溶解鋳造1ライン・鍛造プレス2機などを新たに導入し、2018年秋頃から順次稼働を開始、2019年年初での完成を目指す。
完成後は、溶解鋳造4ライン・鍛造プレス10機の体制となり、生産能力は月間97万本となる予定。
■ 設備投資概要
所在地:米国ケンタッキー州ボーリンググリーン市
投資金額:約53百万米ドル(約58億円)
建屋増設:約13,000㎡
増強設備:溶解鋳造1ライン、鍛造プレス2機、その他付帯設備
増員規模:約100名(フル操業時)
製造品目:自動車サスペンション用アルミ鍛造部品
生産能力:97万本/月
竣工予定:2018年秋以降に順次、設備稼働開始予定