昭和電工、中国で高純度アルミ箔の生産能力増強
2017年5月15日
昭和電工(東京都港区)は10日、中国子会社の昭和電工アルミ(南通)有限公司(以下:SDAN社)でアルミ電解コンデンサーの主要材料である高純度アルミ箔の生産能力増強を決定したと発表した。
アルミ電解コンデンサーは、家電製品からIT機器、電気自動車やハイブリッド車、新エネルギー分野まで幅広く使用されており、特に環境・エネルギー分野を中心に需要伸長が見込まれている。
中国では、近年堅調に推移する太陽光発電需要に加え、生産の自動化を目的とした産業機器需要の拡大や自動車の急速な電装化を背景に、SDAN社で生産するハイエンド品の市場が拡大している。現在同社はフル稼働が続いており、成長市場に対する安定供給を持続するため、今回の増強を決定した。
SDAN社では、月産能力を現在の600トンから800トンに増強し、2017年11月からの稼働を目指す。
■ 設備投資概要
会社名:昭和電工アルミ(南通)有限公司
主な生産品目:高純度アルミ箔
生産能力:800トン/月(現600トン/月)
稼働予定:2017年11月