JSR、ベルギーで抗体医薬精製用プロテインA担体の生産能力増強
2017年5月15日
JSR(東京都港区)は10日、抗体医薬製造においてアフィニティ精製工程に用いられるプロテインA担体「Amsphere A3」製造設備の能力を増強すると発表した。
同製品は、2016年1月の販売開始以降、精製効率の向上を可能にする特長が順調に市場に受け入れられ、新規用途に加えて従来品の代替としても採用され始めている。
今回、欧州が抗体医薬品の重要なマーケットであることや、ベルギーのグループ会社である、JSR Micro NVで「Amsphere A3」の主要原料を生産していることから、能力増強は同社に設備を新設する形で、2期に分けて行う。
能力増強により、生産能力は2019年までに現在の約6倍まで引き上げ、日本国内 (茨城県つくば市) に次ぐ製造拠点となる。
■ 設備投資概要
会社名:JSR Micro NV
生産品目:抗体医薬精製用プロテインA担体「Amsphere A3」
生産能力:約6倍(現有能力比)
完工予定:2017年末(第1期)
:2019年内(第2期)
商業運転開始予定:2018年初頭(第1期)
:2019年内(第2期)