中外製薬、東京・浮間工場内に抗体医薬品プラント新設/372億円を投資
2015年10月23日
医薬品製造の中外製薬(本社:東京都中央区)は22日、生産子会社である中外製薬工業の浮間工場(東京都北区)内に約372億円を投じて、バイオ抗体原薬生産プラントを新設すると発表した。
同社は現在、独自に開発した抗体改変技術を利用した複数の抗体医薬品を臨床開発中であり、臨床入り間近な医薬品も複数控えていることなどから、少量多品種に対応した治験薬の生産体制が必要となっていた。
新プラントの設立により、後期開発用治験薬、初期商業用のバイオ抗体原薬の生産を、少量多品種でシームレスに生産可能となる。複数品目の同時開発に対応し、新薬の開発から上市までに要する時間を最小限に留めることでグローバルトップレベルの競争力を目指す。
今回の設備投資により6,000L培養槽6基が新設され、浮間工場は、現有する2,500L×2基、2,000L×4基とあわせ計49,000Lの培養槽を保有することとなり、製法開発から治験薬用、初期商業用のバイオ抗体原薬生産の一貫体制が整う。
現在、旧建築物の解体を行っており、2016年1月の着工、2019年6月の稼働開始を予定する。
■ 新生産棟概要
所在地:東京都北区浮間5-5-1(浮間工場敷地内)
投資額:約372億円
建設面積:4,066㎡
延床面積:26,634㎡
着工予定:2016年1月
建築完了予定:2017年12月
竣工予定:2018年7月
稼働予定:2019年6月