大同特殊鋼、知多工場へ40億円の設備投資
2017年5月23日
大同特殊鋼(愛知県名古屋市)は22日、約40億円を投じて愛知県東海市にある知多工場製鋼プロセスのエネルギー効率を向上させると発表した。
同社は、中長期省エネルギー目標として「2030年までに10%以上削減(2013年度)」を策定している。
知多工場では同施策の第一弾である150トン最新鋭電気炉をはじめとする製鋼革新合理化(2013年完工)を実行し、自動車用機能構造用鋼の製鋼プロセスについて大幅な生産性向上ならびにエネルギー効率向上を達成した。
今回、第二弾として特殊ステンレス鋼などを製造する製鋼プロセスにおいても、溶鋼物流の整流化や、高効率な加熱装置により鋳造時の温度コントロール性向上を図る等の施策を実施することでエネルギー効率のさらなる向上を図る。
設備は、特殊ステンレス鋼の連続鋳造比率向上とエネルギー効率の向上により、従来インゴットで製造されていた特殊ステンレス鋼を連続鋳造で製造することができ、消費エネルギーの大幅な低減や生産能力の拡大など更に安定した量産プロセスを実現する。
■ 設備投資概要
所在地:愛知県東海市元浜町39(知多工場)
投資額:約40億円
投資内容:製鋼工場内物流設備刷新、連続鋳造機タンディッシュ予熱、加熱装置の更新など
稼働予定:2019年初頭