JSR、米国でバイオ医薬品製造設備の能力増強
2017年5月24日
JSR(東京都港区)は22日、米国子会社であるKBI Biopharma, Inc.(以下:KBI)において、バイオ医薬品製造設備を増強すると発表した。
今回、ノースカロライナ州ダーラムとコロラド州ボルダーにある両設備で能力を増強する。投資額は約30百万米ドル(約33億円)を予定する。
KBIは高度な分析手法開発技術と製造プロセス開発技術を有するバイオ医薬品開発・製造受託会社で、臨床試験用製造で実績を積み上げた結果、商業用製造の需要が見込まれることから、今回の能力増強を決定した。
ダーラム工場では、臨床向けのcGMP(米国食品医薬品局が定めた安全な医薬品製造のための作業管理、技術管理、品質管理の基準)設備も備えた商業向けの動物細胞培養設備を増設する。ボルダー工場では、現行の微生物培養設備よりも小規模な設備を増設する。
■ 設備投資概要
会社名:KBI Biopharma, Inc.
投資額:約30百万米ドル(約33億円)
商業運転開始予定:両設備ともに2017年内
◇ ダーラム工場
所在地:米国ノースカロライナ州ダーラム
設備:動物細胞培養設備 2000Lバイオリアクター 2基
◇ ボルダー工場
所在地:米国コロラド州ボルダー
設備:微生物培養設備 300L培養タンク 1基