DIC、北陸工場の設備増強/マルチ反応釜を導入
2017年6月14日
DIC(東京都中央区)は12日、合成樹脂を生産する北陸工場(石川県白山市)に、生産の効率化を目的として、温度制御や攪拌翼形状の自由度が高いマルチ反応釜を導入したと発表した。
今回の増設により、これまでよりも多様な製品群への対応や、反応時間の短縮などが可能となるため、効率的に多品種生産を行えるようになる。
北陸工場では、塗料、粘着剤、エレクトロニクス材料などに用いられるアクリル樹脂やウレタン樹脂などを生産している。水性化などの環境対応製品やエレクトロニクス材料向けの高機能製品など高付加価値製品の需要拡大を背景に、効率的な多品種生産への対応が急務となっていた。
導入する設備は、これまで難しかった低温から高温までの広範囲なマイルド温度調整や、精密な温度制御での反応管理を容易にする機能を有しており、低粘度や高粘度、溶剤タイプや無溶剤タイプなど、より幅広い製品を効率的に生産することが可能となる。
■ 概要
所在地:石川県白山市湊町ソ64-2
導入設備:温度制御や攪拌翼形状の自由度が高いマルチ反応釜