信越化学工業、国内への設備投資200億円/シリコーン製品を増強
2015年10月27日
総合化学メーカーの信越化学工業(本社:東京都千代田区)は26日、主力事業の一つであるシリコーン事業で国内に総額200億円の設備投資を実施すると発表した。
世界中で拡大基調にあるシリコーン事業において研究開発、試作、量産の各段階の設備を増強し需要に対応する。
国内最大の拠点である群馬事業所では、50億円を投じてシリコーン電子材料技術研究所の新研究棟の建設が進められ、2016年春の稼働を予定。
群馬事業所では120億円を投じ、少量多品種生産に対応した生産設備の建設や、需要の伸びが期待される自動車、化粧品、化学、ヘルスケアなどに使用される各種シリコーン製品の生産能力の増強などを行うことを決定。事業所内で研究開発から量産までを手掛ける一貫体制を強化する。
また、新潟県にある直江津工場には30億円を投じ、船舶用塗料の材料として用いられるシリコーン製品の製造設備を新たに設置する。これら合計で200億円に及ぶ設備投資を日本国内で実施。各設備とも2017年3月までに完成する予定。
■ 磯部工場増設概要
所在地:群馬県安中市磯部2丁目13-1
投資額:約170億円
完成予定:2017年3月
◇ 直江津工場増設概要
所在地:新潟県上越市頸城区西福島28-1
投資額:約30億円
稼働予定:2017年3月