豊田合成、愛知・平和町工場と米国工場で樹脂フューエルフィラーパイプの生産能力増強
2017年6月28日
豊田合成(愛知県清須市)は26日、日本と米国で樹脂フューエルフィラーパイプの生産能力を増強すると発表した。
今回、平和町工場(愛知県稲沢市)と米国子会社のTGケンタッキー(有)で約20億円を投じて生産設備を増設し、2020年度までに両拠点を合わせた生産能力を現在の約4倍となる年産200万本に増やす。
フューエルフィラーパイプは、従来は金属製が主流だが、同社が世界に先駆けて押出工法による樹脂化に成功し、重さを約5割低減した。クルマの燃費向上に貢献する製品として、2015年2月に主要顧客であるトヨタ自動車からTNGA推進優秀賞を受賞した。
また、北米・中国・欧州における排出ガス規制の強化にも対応しており、採用拡大が期待されていることから、今後、中国やチェコの拠点でも同製品の生産能力を増強する計画。
■ 設備投資概要
増強品目:樹脂フューエルフィラーパイプ
生産能力:年産200万本(現在の約4倍)
◇ 平和町工場
所在地:愛知県稲沢市平和町
投資額:約6億円
◇ TGケンタッキー(有)
所在地:ケンタッキー州レバノン市
投資額:約14億円