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JFEスチール、広島県福山市でフェロコークス製造のパイロットプラント建設

2017年7月11日

 JFEスチール(東京都千代田区)は10日、フェロコークス製造プロセスのパイロットプラントを、西日本製鉄所に建設すると発表した。

 事業費は約201億円(2017年~2021年)。建設費は約150億円で2017年度内に着工し、2019年度上期に試運転を開始する予定。投資額については新エネルギー・産業技術開発機構(NEDO)から半額助成を受ける。

 フェロコークスは、一般炭と低品位鉄鉱石の混合成型・乾留により製造され、従来よりも高炉内に入れるコークス量を削減することができるという省エネルギー技術。

 今回建設するのは、製造量300トン/日規模の中規模製造設備で、新エネルギー・産業技術開発機構(NEDO)による「環境調和型製鉄プロセス技術の開発/フェロコークス活用製銑プロセス技術開発」プロジェクトとして建設する。

 実高炉内において、フェロコークスを長期的に連続使用した際の、高炉の還元材比や操業安定性に及ぼす影響を評価する計画。ここでの実証研究を経て、高炉使用時の二酸化炭素排出量の大幅削減、省エネルギー、劣質石炭・鉱石使用による、資源対応力強化を目的としたフェロコークス製造技術を開発し、2022年頃までに製銑プロセスのエネルギー消費量10%削減技術の確立を目指す。

■ 事業概要

所在地:広島県福山市鋼管町1番地(西日本製鉄所)
投資額:事業費 約201億円(助成率1/2)[2017年~2021年]
   :建設費 約150億円(助成率1/2)
着工予定:2017年度内
試運転開始予定:2019年度上期

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