工場・物流施設を中心とした設備投資情報を配信

神戸製鋼所、中国・線材二次加工拠点で新酸洗設備が稼働

2017年7月12日

 神戸製鋼所(兵庫県神戸市)は11日、中国浙江省平湖市の特殊鋼線材二次加工拠点「神鋼特殊鋼線(平湖)有限公司(以下:KSP社)」で増設工事を行っていた酸洗設備の稼働を開始したと発表した。

 中国における自動車生産は、2025年には約3,200万台へ増加すると見込まれるなど順調に拡大を続けており、日系自動車(部品)メーカーの現地調達ニーズも高まっている。

 KSP社は、日系自動車部品メーカーが中国において高品質な部品を日本国内と同様品質の素材で製造することを可能にしており、「冷間圧造用ワイヤー」では最大のシェアを誇る。

 中国における線材二次加工拠点は、KSP社を始め神鋼線材加工(佛山)有限公司、神鋼新确弾簧鋼線(佛山)有限公司、江陰法爾勝杉田弾簧製線有限公司の4拠点を有しており、自動車部品に使用される線材製品を生産している。中国は世界No.1の自動車市場であり、今後も特殊鋼需要は堅調に伸長すると想定される。同社は今後も中国における自動車及び自動車部品メーカーの現地調達ニーズに応えるとしている。

■ 設備投資概要

会社名:神鋼特殊鋼線(平湖)有限公司
所在地:中国・浙江省平湖市
投資額:約13億円
投資内容:酸洗設備導入
生産能力:約3,500トン/月→約4,900トン/月

このエントリーをはてなブックマークに追加