製鉄大手の新日鉄住金（本社：東京都千代田区）は26日、子会社のVAM® BRN SDN BHD（株主構成　新日鐵住金（60%）、OMS：住友商事の100%子会社(30%)、Vallourec Tubes S.A.S (10%)）が新工場の鍬入れ式を行ったと発表した。

　式典には、ブルネイ国ヤスミン エネルギー・産業大臣をはじめとしたブルネイ政府関係者ら約80人が出席、各代表者より、鍬入れが行われた。

　エネルギー掘削条件の過酷化を背景に、石油・天然ガス開発用シームレス油井管をつなぐ特殊継手の需要は、中長期的に増加傾向にあり、40年以上油井管の納入実績があるブルネイシェル社、ブルネイ政府から継目無油井管の現地供給の要請を受け、昨年にブルネイシェル社、新日鉄住金、住友商事で油井管供給契約を締結。約36百万USドル（約43.2億円）を投じてVAM® BRN SDN BHDを設立した。生産能力は年間約1万8000トンで、2016年10月の商業生産開始を予定する。