三菱ガス化学、米国で2工場新設/半導体の需要増に対応
2017年7月14日
三菱ガス化学(東京都千代田区)は12日、半導体の製造工程で使用される超純過酸化水素の製造販売を行う連結子会社MGC PureChemicals America, Inc.(以下:MPCA)の新工場を、米国オレゴン州とテキサス州の2カ所に新設すると発表した。
超純過酸化水素は、主に半導体のウエハやデバイスの製造工程で、洗浄・エッチング・研磨剤として使用される。近年、半導体の微細化に伴い、より高品質な薬液要求が高まっている。また、IoTやAIによる用途拡大により、半導体市場は長期的に成長していくと予想されている。
こうした背景から、高品質の超純過酸化水素を製造する同社グループに対し、特に北米市場における顧客からの需要が拡大しており、拠点の複数化による供給リスクの軽減や高品質製品の安定供給が求められている。
新工場の建設により、北米における超純過酸化水素の製造拠点を3カ所とし、生産能力を倍増することで、半導体産業の成長に貢献していく。
■ 設備投資概要
総投資額:6,000万ドル(約67億円)以上
◇ オレゴン州新工場
生産能力:35,000 トン/年
生産開始予定:2019年
◇ テキサス州新工場
生産能力:35,000 トン/年
生産開始予定:2019年