カネカ、タイにビーズ法発泡ポリオレフィンの新工場
2017年8月7日
カネカ(大阪府大阪市)は4日、タイ子会社のKaneka(Thailand)Co.,Ltd.がラヨン県のマラート・イースタン・シーボード工業団地に工場を新設すると発表した。
投資額は約20億円で、年産3,000トンの生産設備を2018年9月に稼働させる予定。マレーシア(会社名Kaneka Eperan Sdn. Bhd.)の既存設備とあわせて、東南アジア・インド地域の生産能力は年産6,000トン超となる。
東南アジア・インド地域のビーズ法発泡ポリオレフィン市場は、2020年には自動車の生産台数の伸長と軽量化ニーズの高まりにより自動車向け用途を中心に2015年比30%を超える成長が見込まれている。
同社は自動車産業の集積地であり、ビーズ法発泡ポリオレフィンの同地域最大需要国であるタイに工場を新設することで、既存の日本・欧州・中国・マレーシアに加えてグローバルな供給体制を拡充し、事業拡大を加速させる。
また、新設備稼動に先がけて、2017年10月にマーケティング拠点としてKaneka(Thailand)Co.,Ltd.バンコクオフィス(仮称)を開設する予定。
■ 新工場概要
所在地:タイ王国ラヨン県ヘマラート・イースタン・シーボード工業団地
投資額:約20億円
製造品目:ビーズ法発泡ポリエチレン「エペラン」、ビーズ法発泡ポリプロピレン「エペラン-PP」
生産能力:3,000トン/年
稼働開始予定:2018年9月