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東レ、愛媛工場で設備投資/高性能炭素繊維の生産設備導入

2017年8月15日

 東レ(東京都中央区)は10日、愛媛県松前町の愛媛工場敷地内に新建屋を建設すると発表した。

 今回、環境配慮型製品向け素材開発強化の一環として高性能炭素繊維を生産するための革新プロセス開発設備を導入する。稼働開始は2019年初めを予定している。

 今回導入する設備を活用し開発した炭素繊維を、航空機だけでなく、自動車や圧力容器、風力・水素エネルギー関連を中心とした産業用途向けにも用途探索を進め、高付加価値製品の市場拡大に向けた展開を図る。

 軽量かつ高強度という優れた性能を持つ炭素繊維は、機能性向上や燃費改善が求められている航空・宇宙用途のハイエンド向けを中心に、更なる高性能化へのニーズが高まっている。

 また、自動車用途をはじめとした高性能かつコストパフォーマンスが求められる産業用途向けでは、電気自動車の需要増や燃料電池車の拡大が進んでいることから、炭素繊維世界市場全体として今後も年率約10%以上での伸長を見込んでいる。

 同開発設備では、T800Sの次世代グレードの生産に加え、T1100G(強度7GPa)よりも高強度となる世界最高強度糸の開発や、生産性改善技術の開発を行う。

■ 設備投資概要

所在地:愛媛県伊予郡松前町大字筒井1515(愛媛工場内)
生産品目:高性能炭素繊維
稼働開始予定:2019年初め

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