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アイリスオーヤマ、30億円で角田工場内に「パックご飯」の生産設備導入

2017年8月31日

 アイリスオーヤマ(宮城県仙台市)は29日、パックご飯の国内需要拡大に対応するため、角田工場内に生産設備を導入し、パックご飯の自社生産を開始すると発表した。

 投資額は約30億円。パックご飯を一日25万食製造する。初年度の販売計画は30億円。

 近年、米の消費量が減少する一方、節約志向による中食の需要拡大や調理の簡便化、世帯構成や食生活の変化などにより、電子レンジで温めるパックご飯への需要が高まっている。しかし、食味の劣化や保存料に対する懸念から購入しない生活者も多いという。

 今回、同社は角田工場内に、精米した直後の米をパックご飯に加工する設備を新設。米の食味を損なわない15℃以下の環境で精米した「低温製法米」を、人手を介することなく同じ製造ラインで新鮮な状態のままパックご飯に加工する。

 また、同社独自の無菌設備と品質保持手法により、添加物を使用せずに「低温製法米」と水のみで加工できることから、ご飯本来の美味しさを保ち、いつでも電子レンジで手軽に調理できるとしている。

■ 設備投資概要

所在地:宮城県角田市小坂上小坂1番(角田工場)
投資額:約30億円
生産品目:パックご飯
生産能力:25万食/日
販売計画:30億円(初年度)
稼働開始:2017年8月29日

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