ユーグレナ、八重山殖産内に新生産棟建設/9月着工
2017年9月4日
ミドリムシを生産するユーグレナ(東京都港区)は8月31日、子会社で沖縄県石垣市にある八重山殖産(株)敷地内に、ミドリムシなど微細藻類の先端的生産技術の研究開発を行う「先端生産開発棟」を建設すると発表した。
投資額は培養設備以外の周辺関連設備を含め約6億円。2017年9月1日の着工、2018年7月31日の竣工、同年8月1日の稼働開始を予定する。
施設はミドリムシ(学名:ユーグレナ)を中心とした微細藻類の新たな生産技術の開発を主目的とした設備となる。具体的には、ミドリムシ特有の機能性成分であるパラミロンなどの高付加価値物質や燃料利用に可能な脂質など、目的に応じた特定の物質を高含有するミドリムシの生産方法の開発のほか、その他新規微細藻類を商業生産する技術の開発、微細藻類生産のオートメーション化による効率的な生産体制の構築などに取り組む。
同社はすでにパラミロンを55%以上含有するミドリムシ「ユーグレナグラシリスEX55」の規格化(2017年8月)を実施しており、今回の「先端生産開発棟」の建設により、ミドリムシ関連素材の新たな規格化や微細藻類のさらなる用途拡大と生産効率化を目指す。
■ 新生産棟概要
所在地:沖縄県石垣市白保287-14(八重山殖産(株) 石垣工場内)
投資額:約6億円(培養設備以外の周辺関連設備を含む)
事業内容:目的に応じた特定の物質を高含有するミドリムシの生産方法の開発、新規微細藻類を商業生産する技術の開発、微細藻類生産のオートメーション化による効率的な生産体制の構築など
着工予定:2017年9月1日
竣工予定:2018年7月31日
稼働予定:2018年8月1日