神戸製鋼所、加古川製鉄所で2基目の脱りん炉が稼働
2017年9月13日
神戸製鋼所(兵庫県神戸市)は12日、加古川製鉄所に建設を進めてきた2基目の脱りん炉が8月より稼働を開始したと発表した。
2基目の脱りん炉の稼働開始により、同社が注力する自動車向けの超ハイテン、特殊鋼線材など一般的な鋼材と比較して高い品質が要求される高級鋼を効率的に製造することが可能となり、年間20億円強のコストダウンに繋げる。
また、鉄鋼事業部門の競争力強化を目的に、2017年11月より神戸製鉄所の上工程(高炉~連続鋳造)を加古川製鉄所に集約する。(総投資額:約655億円、効果額:約150億円/年)
集約に先駆けて、加古川製鉄所へ約300億円を投資して、溶銑処理工場(脱硫設備2基と脱りん炉1基)を建設し、2014年4月から運転を開始している。2基目の脱りん炉は、追加の収益改善投資として溶銑処理工場内に建設され、今回の稼働開始により計画していた上工程関連の新規設備投資が全て完了した。
■ 設備投資概要
所在地:兵庫県加古川市金沢町1(加古川製鉄所)
総投資額:約655億円
稼働開始:2017年8月