味の素、ミャンマーで「味の素」の生産工場が稼働
味の素(東京都中央区)は14日、ミャンマー味の素食品社は、うま味調味料「味の素」の生産(包装)工場を建設、ミャンマー国内向けに販売を開始したと発表した。
投資額は約1,000万ドル(約11億円)。延床面積は5,250㎡の2階建て。8月より本格稼働しており、9月19日に現地で竣工式を行う予定。
ミャンマーの人口は約5,100万人、GDP成長率は約6.3%(2016年、日本貿易振興機構推定)であり、今後も高い経済成長が見込まれている。ミャンマーにおけるうま味調味料の年間消費量は約52,000トン(前年度比102%。2016年度、同社推定)で、アセアン地域ではベトナム、インドネシア、タイに次ぐ市場規模を持つ有望な市場。ミャンマーではカレー料理を中心に家庭で幅広くうま味調味料が使用されている。
同社は、8月よりヤンゴンで50g品、250g品、500g品の3品種を販売している。今後、販売エリアをマンダレー等にも順次拡大し、将来的にはミャンマー全土での展開を図る。
今回の現地生産(包装)の実現により、これまで実施出来なかった同社がアセアン地域で強みとする現金直売ノウハウの活用や、広告投入等のマーケティング活動を直接行うことが可能となる。
また、同じティラワ経済特区内では約2,200万ドル(約24億円)の投資を行い、粉末飲料「Birdy」3 in 1(「バーディー」3 in 1)の工場を建設中であり、2018年4月に販売開始予定。さらに2018年上期中に「味の素」の工場内に風味調味料「Ros Dee」(「ロッディー」)の生産ライン導入を計画しており、「味の素」と合わせて製品カテゴリを拡充することでミャンマーでの事業拡大を加速し、早期に100億円を超える事業規模を目指すとしている。
■ 新工場概要
会社名:Myanmar Ajinomoto Foods CO., LTD.
所在地:ミャンマー連邦共和国ヤンゴン管区ティラワ経済特区内
投資額:約1,000万ドル(約11億円)
延床面積:5,250㎡(うち製造エリア615㎡)
構造:2階建て
事業内容:うま味調味料「味の素」の生産(包装)・販売
竣工式(予定):2017年9月19日
本格稼働開始:2017年8月