大和ハウス工業、静岡県富士市で「DPL新富士」が竣工
大和ハウス工業(大阪市北区)は20日、静岡県富士市で静岡県初のマルチテナント型物流施設「DPL新富士」を竣工し、10月1日より本格稼働させると発表した。
開発地は、新東名高速道路「新富士インターチェンジ」から約0.8kmと近接しており、関東・中部地域だけでなく、関西、北陸地域や中部横断自動車道により、信越地方へのアクセスも容易。また、国際拠点港湾の「清水港」まで約36kmと、陸海輸送に便利なロケーションとなっている。さらに、災害等が発生した際に事業を早期に復旧・稼働させることが求められる中で、「DPL新富士」は、海抜130m以上の場所にあるため、BCPに取り組む企業の拠点としても機能する。
施設は、富士山麓特産の自然素材をデザインに活用した物流施設。富士山の溶岩を外構の植栽に再利用するとともに、富士山麓のブランド木「富士ひのき」を物流施設内の各事務所エントランスに採用。富士市の特性を活かしたデザインとした。また、傾斜のある敷地形状を利用して、1・2階ともに直接トラックが乗り入れできる設計となっており、各テナント企業の作業効率向上が可能。
また、太陽光発電システムによる再生可能エネルギーの全量買い取り制度を利用した発売電事業に取り組む。発電事業期間は、国による電力固定買い取り期間の10年を予定している。屋根上(約1.4万㎡)には、総発電容量1.2MWを敷設する。発電容量270Wの太陽光発電パネルを約4,500枚設置し、日中発電した全電力を東京電力へ売電する予定。
■ 物流施設概要
名称:「DPL新富士」
所在地:静岡県富士市厚原字込野1652-11他
敷地面積:28,216.80㎡
延床面積:30,014.16㎡
構造:鉄骨造 地上2階建て
設計・施工:大和ハウス工業(株)
着工:2016年8月1日
竣工:2017年9月20日
稼働:2017年10月1日