総合ガス事業を展開するエア・ウォーター（大阪市中央区）は27日、岩手県紫波郡にある犬渕工業団地に液化ガス製造プラントを建設すると発表した。

　同社はこれまで、北東北地方（青森県、秋田県、岩手県）のガス供給では、主に福島液酸(福島県本宮市)と仙台サンソセンター(宮城県仙台市)を主力の製造拠点としていた。

　今回、東北地方全域における産業・医療用ガスのさらなる安定供給体制を構築するため、岩手県紫波郡にＶＳＵ（高効率小型液化酸素窒素製造装置）を建設する。

　16基目となるＶＳＵは、同社において北東北地方では初の自社製造拠点となり、北東北地方のガス需要に対応する。また、東北地方全域に対する安定供給と長距離物流に伴う環境負荷の低減を図るとともに、災害に強い安定供給ネットワークを構築する。